不妊症の検査方法について
不妊症を治療する前に、まず、本当に不妊症なのか?また、男性・女性のどちらに原因があるのかということを検査しなければなりません。下記のそれぞれの要因から不妊症の検査を行います。
【排卵による要因の検査】
基礎体温(BBT測定)
通常であれば、二相性ならば、排卵があるということになりますが、二相性であっても高温期が短かったり、一相性である場合には、排卵に異常があると考えられます。
LH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)、TRHテスト
血液中のLH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)、プロラクチンの3種類の下垂体ホルモンレベル測定を行い、そのパターンにより排卵障害の原因箇所を測定するという検査です。検査は月経周期の5〜8日目に行います。
黄体機能検査
女性の排卵が起こると卵巣に黄体というものが作られ、プロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。この黄体ホルモンの分泌が少ない場合、基礎体温の高温期が短かったり、ギザギザしたりして妊娠がしにくい状態になってしまいます。黄体機能検査は高温期の中ごろに血液で検査します。
超音波検査
卵巣の内部には卵子を包む卵胞があります。この卵胞は排卵の時期が近づくにつれて卵胞刺激ホルモンの作用で増大し、排卵直後には直径2cm以上にもなり、排卵後には小さくなってなくなります。超音波検査で卵胞の大きさを計測することにより排卵時期を推定したり、また実際に排卵が起こったかどうかを確認することができます。また、不妊症の原因でもある子宮筋腫や卵巣嚢腫、子宮内膜症の診断にも使用します。
【卵管による要因の検査】
クラミジア検査・細菌培養検査
細菌感染は、不妊症の原因となる場合があります。特に、クラミジア菌については、卵管に炎症が起こり、卵管閉塞の原因となる場合があります。子宮の入口の分泌液を採取し、クラミジア菌の有無を検査します。また、その他の細菌感染も不妊症の原因となる場合があるので検査します。
子宮卵管造影検査
子宮の入口から造影剤を注入してレントゲン撮影を行い、卵管が閉塞していないかどうかを確認する検査です。同時に子宮内腔の異常や子宮奇形の検査も行います。
腹腔鏡検査
お腹の中に内視鏡を挿入し、子宮や卵巣・卵管などを直接観察する検査です。子宮卵管造影検査で両側卵管の閉塞が予想される場合に行います。
その他、排卵障害の原因が卵巣自体にあると考えられる場合や、骨盤子宮内膜症が不妊症の原因と考えられる場合にも検査します。入院、全身麻酔が必要となります。
【男性側の要因による検査】
男性が原因の不妊症の原因として、高熱を伴う疾患(おたふく風邪など)、陰部打撲、ソ径ヘルニア手術がある方、また、高熱下での作業、水銀やカドミウム・放射性物質を取り扱う職種に就いている方は男性不妊症の可能性が考えられます。
精液検査
男性の精子の濃度、運動性、運動率、奇形率などについて検査します。検査結果に異常が認められた場合でも、体調によって大きく影響を受けることがありますので、再度検査を行います。
泌尿器科検査
2度の精液検査でも同様の異常が認められた場合は泌尿器科を受診する場合があります。
【その他の要因の不妊症検査方法】
フーナー検査
性交後に子宮の入口の頚管粘液を取って、顕微鏡で精子が生きているかを調べる検査です。生存率が極めて少ないか、全く確認できない場合には、抗精子抗体などの免疫異常が考えられます。
抗精子抗体検査
女性側に抗精子抗体が存在すると、精子の侵入を邪魔して受精することができません。ですから、血液中の抗体を測定し検査します。
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